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模擬評価演習

case3技術者にありがちなスケジュール目標

あなたはどう評価しますか?
5段階(S,A,B,C,D)でお考え下さい。B:及第点

設定目標 実績(結果) 評価
5月末 X作業を終了する
7月末 Y作業を終了する
9月末 Z作業を終了する
X作業:5月末終了を確認
Y作業:7月末終了を確認
Z作業:終了が10月にずれこんだ


anser

C”、場合によっては”D”(納期の重要度次第)。理由は目標が未達成だから…。


しかし、 このような目標の評価に際しては、X,Y,Zの各作業の関連を検証する必要があります(本来は目標設定時に)。


X,Y,Z、3つの作業がパラレルで同レベルの経営的価値をもった仕事ならば、3つのうち2つは達成できたという評価を下しても構わないと思います。しかし、X,Y,Zが順を追った作業工程であって(例えばXとYはZのための準備作業のような場合)、この人の今期の仕事として何が何でも最終的にZ作業を完了しなくてはいけないというときは、XやYを完了できたこと自体は何の評価にも値しません。


そもそも、仮にX,Yという準備をしてZを完了するという作業プロセスならば、最終的な成果であるZ作業を完了するという目標の中にX,Yの作業完了は含まれています。わざわざ取り出して目標設定すること自体がナンセンスです。


X,Yプロセスを簡素化したり代替することも場合によってはありえるかもしれません。
パフォーマンス向上という視点に立てば、いたずらに細かく作業スケジュールを設定させるよりも、最終的にZという成果をあげるための創意工夫を促すような目標設定を仕向けてははいかがでしょうか?

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